人生は再生の物語である。

59歳無職から還暦のリアルへ。

13日の金曜日

13日が金曜日にあたると

何となくだが身構えてしまうクセがある。

 

あの映画のせいだろうか?

 

会社に入った年に公開された「13日の金曜日」は

大ヒットしてその後シリーズ化された。

 

もともと映画好きで

ホラーもスプラッタもB級作品も大好きだから

もちろん観た。

 

試写会だったかな・・・

 

それ以来なのか

13日の金曜日」がくると何か不吉なことがなければいい、

と勝手に思うクセがついてしまったような気がする。

 

7月も13日が金曜日だった。

 

大きなトラブルもなく安堵して帰宅すると

1通の封書が届いていた。

 

健康保険料の明細書であった。

分厚い。

少し不安がよぎった。

 

サラリーマンを辞めると

今まで会社がやってくれていたことを

自分でやらなくてはいけなくなるのだが

まだ無職1年生の身ではいつどんなことを

やればいいのかがよくわかっていない。

 

そういえば国民健康保険に加入したものの

健康保険料の支払いはまだだったな・・・

 

年金は今年還暦になったので支払いが無事終わり

妻の分だけまとめて支払った。

 

マンションの固定資産税や自動車税

毎年のことだから渋々だがもちろん支払う。

 

確定申告を済ませて

春が過ぎ1年の半分が過ぎたので

正直油断していたのかもしれない。

 

もう大きな支払いはないと勝手に思っていたのだが

13日に届いたその封書に入っていた明細書を見て

心底ビックリしてしまった。

 

健康保険料の明細書にとんでもない金額が印刷されていたからだ。

 

年額の数字、毎月支払う数字、

いずれも今まで支払ったことがない金額であった。

 

ホラーだ・・・

 

少ししてから何故こんなことが起きたのかを

冷静に考えてみた。

 

昨年退職したがその年収の何分の一かの金額を

今の自分が支払うことになるとは全く信じられないのだ。

 

だが、ひとつ思い当たることがあった。

 

株を売却したのだ。

 

最初に入った会社の自社株を昨年ある事情で売却することになった。

 

もともと運用できる能力を持ち合わせてもいないし

株の売買など慣れていなかったから売却の話は渡りに船だった。

 

特に今の自分は持っているものを処分して

身ぎれいになることを目指しているから、

タイミングよく売却できてホッとしていたのだ。

 

そのとき所得税や住民税は証券会社によって天引きされていた。

 

更に確定申告のときにも

株の売却に際して生じていた細かい損益計算の訂正も済ませている。

 

もうこれ以上は何もないだろうと思っていた矢先の

13日の金曜日にこんなことが起きるとは・・・・

 

改めて区役所に問い合わせてみる。

 

やはり予想した通りであった。

健康保険料は昨年の所得から計算されていた。

 

しかも1年間分を7月から来年の3月までの9か月で支払うから

月額金額は更に大きくなる。

 

しかも、まとめて支払っても値引きなし!

 

結局最初の7月分は昨日期限だったで支払った。

 

天引きもイヤだが

毎月大きな社会保険料を支払うのは気が重い。

 

毎月毎月それが来年の春まで続くのだ。

 

タチの悪いゲテモノ映画を観ている気分で笑えないのだが

エンドマークがずっと先なのがもっと辛い。