人生は再生の物語である。

59歳無職から還暦のリアルへ。

iPhoneを買い替える②

たとえお金があっても今は何かを買うのが難しい時代である。

 

そもそも商品自体が複雑だ。

 

いろんな機能がついていてそれを理解することさえ簡単ではないのだが

どれも便利のようにも不必要にも見える。

 

シンプルでいいと思ってもそもそもそんな商品が少ないのは

作る方にも思惑があるのか、需要がないのかのどっちかだろう。

 

さらに値段も複雑である。

 

店によって違うことはもちろん

ポイントを使うと安くなるとか

下取りがどうだとかいろんな要素を組み合わせて売っているから

安いのか高いのかわからないようになっている。

 

実際は高くても安く見えるような仕組みを開発しているともいえる。

 

新しい商品は

開発にも販売にもさまざまな要素を絡めて複雑な装いになっているから

手に入れるには事前準備かかなり必要だ。

 

 

かつては新商品もコマーシャルで知って店頭で確認するぐらいしかなかったので

わかりやすかった。

 

商品も買い方もシンプル。

 

高いものは性能がいいとかはっきりと違いがあったし

買い方もせいぜいローンを組んでの分割であった。

 

しかし、インターネットが浸透して通販もこれだけ普及すると

商品情報だけでなくどんな方法で買えばいいのかも事前に方針が出来ていないと

結果的にはダメなものを高く買うことになってしまう。

 

それを知っているか知らないかは大きな違いだ。

 

誰もがそうだろうが、できることなら『イイものをなるべく安く買いたい』。

 

しかしそれは簡単ではない。

自分がどれくらい時代に対応しているか、

その能力にもよるのだから、なかなか面倒である。

 

私がiPhoneを最初に買ったのは何と5年前、

機種でいえば、『iPhone5s』である。

 

その前は普通にガラケーであったし、通話とメールだけで十分だった。

 

既にそのiPhoneもバッテリーがすぐに切れるようになってしまい

日常生活に支障が生じている。

そろそろ買い替えようと思いながら数年が経って

どうしようかと思っていたところ、

昨年いよいよ通話ができなくなってしまった。

 

困っていたら、ちょうどそのときある番組でiPhoneの修理店が紹介されていた。

 

そうか、修理という方法があるんだ・・・

 

そこですぐさま持参すると

iPhone本体の問題ではなく契約の問題では?と突き放された。

 

どうせなら買い替えるしかないと言われた方が良かったのだが

うまくいかないものである。

 

途方に暮れてネットで調べながらiPhoneをいじっているうちに

何と通話できるようになった。

 

通話が回復したのはもちろん良かったけど

買い替えのタイミングをまた失ってしまったのも事実である。

 

そのあとこの春に本体のフロントパネルが機能しなくなった。

画面が消えてしまったのだ。

 

これでは操作ができない・・・。

 

困って契約しているショップに相談すると

iPhoneの修理はAppleが認可した店がいいが

その場合データが初期化されるという。

 

データのバックアップは不十分なのでさすがにそれは困る。

 

そうなれば非正規であろうがデータを維持できる方法を考えるしかない。 

 

運よくそこから近いところにiPhone修理の店があり

そこで見てもらったところ、フロントパネルの交換ができた。

データもそのままであったのが何よりで

修理費用は1万を超えたけどそれも仕方ない、もう手がなかったのだ。

 

となるとバッテリーの問題だけである。

 

すでに夏になっていた。

思いあぐねているうちに外出したときiPhoneを落としてしまい

今度はパネルにヒビが入ってしまった。

使えるけどカッコ悪いし、もう限界なのは明らかだった。

 

今度ばかりは買い替えを後押しされている気にもなった。

 

いよいよだ、もう買い替える!

 

私もさすがに覚悟した。

 

(つづく)