人生は再生の物語である。

59歳無職から還暦のリアルへ。

複雑な時代を生きる②~ただ食べたいものを食べたいだけ。

今年の夏はカルピスをよく飲んだ。

 

カルピスは、初恋の味・・・

 

子供のころから慣れ親しんだその味は

ヤクルトもそうだけど今も好き。

 

この夏はなくなる前に買い置きしていて

毎日のように飲んでいる。

 

しかしそのカルピスも店によって価格が違う。

 

いつも買っているスーパーだと

今ちょうどキャンペーン期間なのでたしか2本で470円なのだが

この前入った高級スーパーでは1本460円だった。

 

たぶんその店では値段など気にしないで

買いたいものをいくらでも買う客ばかりだろうから

そんなことどうでもいいのだろう。

 

でもちょっとビックリした。

 

1本と2本がほとんど同じ値段・・・

 

カルピスはドンキでもコンビニでも手に入るけど

価格はまちまちのようだ。

 

こういうとき、どこが一番安いかのセンサーが

つい働いてしまう。

 

同じモノならできるだけ安いところで買いたい。

 

今は働いていないし時間調整もできるので

妻と買い物に行く機会が増えたが

どの店に何があるか、何が安いのかの

情報がどんどん蓄積されている。

 

そんなの気にしないで過ごせばいいのかもしれないが

もともと些細なことに凝ることろがあるし

買い物は好きなのでそれを楽しんでもいる。

 

結果買い物も一つの店では終わらない。

 

いくつかの店を使い分けて、買うものも分散される。

 

時間がかかるし面倒でもあるけど、仕方ないのだ。

 

その町に一つの店しかないならそれも仕方ないし、

諦めもつくだろう。

でも多くの店が乱立して競争している東京ではそうならない。

 

どこにでもある商品でこんなにも価格が違うから

どこで買うかに結構なエネルギーを注いでしまう。

 

その上、カルピスのようにどこにでもある商品とは別に

自分なりにこだわって食べている、

なかなか普通の店ではおいていないモノも結構あるのだ。

 

そうなると、

それは置いてある店にわざわざ買いに行くことになる。

 

ざっと思いつくままに書くと

「チーズ」

「パスタソース(トマト味)」

「冷奴用の醤油」

「めんつゆ」

・・・・。

 

その店にしか置いていないモノは、もちろんそこに買いに行く。

 

それでも置いてる店がないことがあって

そんなときは見つかるまでしつこく探す。

 

ネットで注文してもいいけど

送料がかかったり大量注文するのもイヤなので

できるだけ置いている店を探す。

 

あるもので済ませたらどんなにか楽だろう。

 

でもそうしたくない。

 

複雑な時代だ。

 

要するに私は食べたいものを食べたいだけなのだ。

 

しかし、それがままならない。

 

それを続けているうちに

また美味しい別のものに出会うと

さらに上書きされていく。

 

その繰り返しが進歩や上達なのかもしれないが

いろいろなものが組み合わさって成立している今の時代は

楽しみと不幸がないまぜになってちょっと複雑な味にはなっている。