人生は再生の物語である。

59歳無職から還暦のリアルへ。

悠々自適ってなんだ?

夏である。

夏といえば夏休み・・・

 

でも今の私はずっと休みなのでピンとこない。

 

毎日が日曜日であり、

ずっと夏休み

のようなものだからか?

 

今朝も目が覚めたのが8時前。

サラリーマン時代ならそろそろ家を出る時刻である。

もう、その心配もないのでホッとしたが同時に飛び起きた。

 

そのままずっと寝てしまうことに何となく抵抗感があるのだ。

 

この前4日続けて日帰り旅行をしたときは

翌日さすがに起きれなかったが

どんなに夜更かししても朝はなるべく早く起きるようにしている。

 

朝ゆっくりしてしまうとすぐ昼になるし

結果的に1日が早く過ぎてしまう。

 

それがイヤなのだ。

 

それでなくても1週間はあっという間に過ぎるし

1か月も早いから季節はすぐに変わっていく。

 

サラリーマン時代はそれでも月に1度は給料があり

年に数回のボーナスというアクセントもあったから

成果ややりがいを感じない1年であっても

自分に言い訳ができた。

 

しかし、今はそれから解放されているから

逆にこのままでいいのか、

という思いが強くなっいるのかもしれない。

 

この前夕方いつものように妻と散歩をしていたら

以前同じマンションに住んでいた人にばったり会った。

 

懐かしさもあったが面倒くささもあった。

 

 道すがら近況を訊かれたので

会社を辞めて今働いていないことを伝えると

 

「いいですね。悠々自適で」

 

と予想された答えが返ってきた。

 

「ええ・・・まあ・・・」

 

こういうときどういう返しがいいのだろうか?

 

「いえいえ、結構タイヘンなんです」

「そうでもないですよ」

「そうですね、へへへ」

 

私はまだこのやり取りに慣れていない。

 

どうしたらいいのかの予習もしていないから

適当に受け流しているが

なかなか言葉が出てこない。

 

しかし、

 

悠々自適

 

ってどういう意味なんだろうか?

 

悩みもなく、気ままに毎日をそれなりに有意義に過ごしている・・・

 

いざやってみてわかるのだが

そんな人が果たしているのだろうか?

という感じだ。

 

少なくとも自分はそうではない。

 

何かやりきって燃焼したわけでもないし

このまま死ぬまで好き勝手に生きてやる!

という覚悟もない。

 

今のままでいいのかわからないが

結果として今のようになっている、

 

というだけなのだ。

 

これからサラリーマンになることはないかもしれないが

働くことはあるかもしれない。

 

今のまま東京にいるかどうかもわからない。

 

久しぶりというか初めてというか

振り出しに戻っただけで

次にすることを決めていないだけだから

満足も安心もしていない。

 

どうなってもいいし

どうなるかもわからないが

自分の人生を最後にどうするのか、どうしたいのかを

少し立ち止まって考えているということなのだ。

 

自分の人生とどう向き合っていくかは

いちばん難しいテーマでもある。

 

答えがどう出るのか

出るまでの今の自分を

楽しみながら

特には苦しんで

どこかに導かれたい。

 

最後の最後に

そこから逃げずに

新しい自分とめぐり逢いたいものだ。