人生は再生の物語である。

59歳無職から還暦のリアルへ。

自分の人生は自分で決めてもいない。

昨年ジャイアンツを退団した村田修一

BCリーグ栃木に入団した。

 

声がかかることを信じてトレーニングを続けていたが

事態が進展しなかったのでギリギリで決断したのだろう。

 

逆に高年俸で入団したホークスで

3年間結果を出せなかった松坂大輔

急転直下、中日に入団した。

 

今年こそいい結果を出せるのではと

繰り返し期待されながらも

ずっと裏切ってきた。

だから

昨年で退団しても不思議ではなかったのだが、

本人の気持ちを受け入れてくれる球団が

あったのだ。

 

そこにどういう違いがあったのかなかったのか

運命というのはいつでも不思議なものだが

二人とも

プロ野球を辞める、

ということを

まだ受け入れられなかったということだと思う。

 

実績がある。

気力も体力も衰えていない。

だからまだ続けたい。

 

当然の気持ちとして、辞めたくない。

 

だから、

辞めなくてはならない、

ということが信じられないのだ。

 

そして、

辞めるということも

できたら

自分で決めたい。

 

自分で納得してから決めたい。

 

特に昨年まで普通に活躍していた村田は

そう思っているだろうし、

松坂は松坂で

昨年まで活躍できなかったとしても

今年はまだ活躍できると信じているから

辞めるという決断ができなかった。

 

その結果がどうなるのかは、

もちろんわからない。

 

そして、

さらに言うと

結果が良かったら辞めなくてよかった、

のか

結果が出なかったら辞めるべきだった、

のか

それもわからない。

 

再びプロ野球で選手を続けられることになった

松坂大輔

 

プロ野球に復帰できるかどうかわからないが

復帰できることを信じて野球を続ける

村田修一

  

私も昨年会社を辞めたので

『やめる』という行為に

ちょっと敏感になっているのかもしれないが

 

いずれにしても、

 

辞める、

という行為は

かなり能動的な行為なのだ。

 

何故なら

やる、

もしくは、

やり続ける、

という行為よりも

さらに大きな決断が必要になるからだ。

 

そして、

恐らくだが

自分の人生は自分で決めているようで

実はそうではなく、

ただ自分で決めるように導かれているだけで

それを受け入れることが

結局

自分で決めていることになっているだけかもしれない。

 

辞めたくなくても辞めなければならない

としたら

辞めるしかない。

 

ただそれを受け入れたら

新しい道が拓けて

次のステップに進んでいくことも

間違いないのだ。

 

そのことが正しいかどうかなんて

そのときはわからなくても

後になれば

そういうことだったのだということに

気づくことは多い。

 

そうやって

多くのことを経験して

歳を重ねて

今の自分になっているのだから。