人生は再生の物語である。

59歳無職から還暦のリアルへ。

会社を辞めて半年がたった~今また「若葉のころ」

会社を辞めて半年がたった。

年齢も一つ増えて既に還暦である。

 

信じられない・・・

 

社会人になったとき

新卒で会社に入ったとき

もちろん自分がいちばん若かった。

 

毎年新入社員が入ってきたから少しずつ先輩になっていったが

ずっと自分は若いと思っていた。

 

実はその気分は今でも変わっていない。

あれから何年、いや何十年という時間がたったというのに。

 

人はいつの間にか歳をとり、老人になって

やがて死んでいくものなのだろうか?

 

歳をとってもその歳の実感があまりないまま

生きている年数がその年齢として自分のプロフィールに付け加えられる。

 

それでその自覚が促されているのかもしれないが

だんだん自分の歳がすぐに言えなくなっていくのは

心のどこかでそれを拒否しているせいなのかもしれない。

 

さて、最近になって

やっと基本的な生活のリズムも整ってきた。

 

朝起きる時間はだいたい7時前で

何も予定がない日は9時過ぎに車で外出。

 

午前中は電源カフェで過ごす。

 

昼は弁当を買って家で食べるかシュウイチで通うラーメン。

 

午後は自宅でメルカリの作業。

基本整理整頓が当面の課題である。

 

夕方散歩して夜は自宅で晩酌。

寝るのは2時ぐらいか?

 

予定がなければおおよそこんな感じだ。

 

40年近く会社員としての生活を送ったので

当初は行く場所がないことがどこか不安というか

落ち着かない要因でもあったのだが

さすがに人間は慣れていくものであり

楽なことが好きな動物でもある。

 

すっかり会社に通わない生活にも慣れてしまった。

 

今の気持ちを正直に書くと

もう会社で働くのは難しいと思っている。

 

実はそんなことはないかな、

いつかまた会社で働きたくなるかな、

と思ったりもしていたのだが

だんだん時間が過ぎていくとそうでもなくなった。

 

だが、これからのことでいえば

このままでいくのか

もしくはこのままどうにかなっていくのかは

まだわからない。

 

会社で働くことはないだろうが

何もしない、

収入を手にしない、

ということではないからだ。

 

しかし、それが何なのかはまだわからない。

 

ぼんやりとしていることを

少しずつ確認している最中かもしれない。

 

今のところ蓄えを崩しながら生活しているので

年金はまだだし

このままで大丈夫かといえば自信もない。

 

年金をもらい始めたとしても

たぶんその不安は解消されないと思うし

むしろその不安がある方がいいのではないかとも

思うようになった。

 

何といっても

人はいつか死ぬがいつまで生きられるかわからない。

 

自分が60歳になったからでもあるが

最近60代で亡くなった人のニュースを耳にすると

前よりビックリするようになった。

 

60代で人生が終わるかもしれないということの

本当にまだ実感がないのだ。

 

誰でもいつか人生は終わるし、

けれど、

それがいつ来るのかわからない。

 

だからそれまでにやりたいことがあるならやるべきだし

いつまでも先送りするわけにはいかないということなのだ。

 

たとえやるべきことがまだはっきりしていないとしても

また会社で働くことを選択したらそれがまた見えなくなってしまう。

 

もうそれはしたくない。

 

そして何かを始めたい。

 

そう、今また「若葉のころ」なのだから。

 

何となくだが少しモヤモヤが晴れて

心の中に風が吹き始めているのを感じている。