人生は再生の物語である。

59歳無職から還暦のリアルへ。

会社を辞めてやったこと~確定申告を済ませるまで①

退職するまでにあった数日の有給休暇があっという間に過ぎてしまうと

晴れて無職となった。

 

有給休暇も働いていたときはうれしかったが、

退職前の有給は無職につながるだけなので

意外なほど特別感慨もなかった。

 

 さて、無職になったら

会社がやってくれていたことを自分でやらねばならない。

 

それが面倒なのだが、

時間をあけるわけにはいかないので

すぐに役所に行った。

末日で退職だったから1日に。

 

朝早く妻と連れ立っていくと

まず役所は9時からではなく8時半からだったようで

既に何人か同じような人が手続きを開始していた。

 

やるのは次の二つ。

 

①健康保険

②年金

 

①の健康保険は会社から支給されていた保険証が当然使えなくなるので

国民健康保険に切り替えないといけない。

退職を証明する資格喪失証明書を持参して手続きをすると

そのあとすぐに国民健康保険の保険証を発行してくれた。

後日手元にある保険証は健保に送付して無事終了。

 

②についてはこれから自分で支払うことになるのでその手続きだが

その際に400円多く払うかどうか打診された。

付加保険料という制度で多く支払うと受け取る金額が多くなるようだ。

多く受け取れるという惹句にひかれてこちらも申し込む。

後日送付される金額を確認して支払いも開始したが

私は60歳までが支払期間なので、あとわずかの期間であったことがわかった。

 

 

 

①②とは別に

後日役所から退職による税金が再計算されたものが届いたので

それも支払った。

 

改めて思うのだが

収入がなくなったとしても社会は容赦してくれないものなのだ。

 

 

社会というものはいろんな制度で成り立っている。

 

制度は制度なのだ。

 

社会人としてやるべき義務として

こんなにも支払いがあるのかと

ただただ驚く。

 

今まで会社で代行してくれていた

社会人としての支払いの義務が

個人になれば重くのしかかってくる。

 

収入があれば差し引きできる。

差し引きというのは中和作用がある。

引かれているな、とは思っても残があるだけ

まだましである。

 

そう、残があるというのは

収入があるという証でもあるのだから。

 

逆に、収入がないと自分で支払うことになるのだが

自分で支払うということは

支出としてのマイナスだけになるので

思ったよりかなりのダメージが残るのだ。

 

当然のことながら、

手持ちの金はなくなるし

銀行からおろして補充すれば

みるみるうちに銀行の残高は減っていく、

そう、びっくりするぐらい早いスピードで。

 

仕方ないこととはいえ、

支払いには期限があるから待ってもくれないし、

他のこととは違って、先送りできない。

 

税金や社会保険料を支払うということは

社会人であることを確認する作業なのかもしれないし、

生きている限りそれはずっと続いていく。

 

そして、いよいよなのだが

これらの手続きや支払いを済ませると

待っているのが確定申告である。

 

会社にいたら年末調整で書類を総務に出すと

やってくれていたことを自分でやらねばならない。

 

これが面倒なのだ。

 

今まであまり気にしないでいた医療費控除も

金額を計算すると10万を大きく超えそうなので

初めてやることにした。

 

そして今回株の売却をしたので

それもある。

 

避けては通れないから

これもやるしかない・・・。

 

意を決して

まず私は年明け早々に

確定申告に関する書類を税務署にもらいにいった。

 

相談もしたいと思ったが

税務署ではこの期間それは受け付けてもらえず

提出期間に設定している会場でしてほしいとのことであった。

 

仕方ないので書類作成の手引きを見た。

 

さらにネットでも作成方法をいろいろ調べてみたが

これまたよくわからない。

 

複雑なことについては

読んでもよくわからないことが、よくわかった!

 

そうこうしているうちに

確定申告の日程が目前となり、

私は焦り始めていた。

 

(つづく)